ムスコは高校を卒業してから、クレジットカードの発行を申し込みはじめた。
まだ未成年なので、親の同意がいる。
どうしてクレジットカードが欲しいのか、どんな気持ちで申し込みをしているのか。
1枚目のクレジットカードを発行する時に、いろいろな話しをした。
どうして未成年でクレジットカードが必要なのか、子どもの本音と親の気持ち
その中でも、驚いた話が出てきた。

小学校でクレジットカードの勉強をした?



そうだよ。クレジットカードは「悪」と習ったから、帰宅してかあちゃんに確かめたんだ。
親の何気ない一言が、子どもの価値観の根底にあるなんて。
- 子どもがリアルに何を考えているのか、興味のある人。
- 学校でのクレジットカード教育に興味のある人。
- 今現在、キャッシュレス政策が若年層に進展しないのはどうしてなのか気になる人。
小学校のクレジットカード教育は、キャッシングとリボ払いの説明だった。


かあちゃんは、キャッシング・リボ払い・分割払いを利用したことがない。
だから、実のところ詳細をよく理解していない。
今回、この記事を書くために調べてみた。
クレジットカードの支払い方法
キャッシング
- クレジットカードに付帯する、現金を借りられる機能のこと。
- 審査によって利用枠が決められている。
- 返済は、翌月1回払いやリボ払いが選べる。
- 金利手数料が発生する。
リボ払い
- クレジットカードの利用件数や金額に関わらず、月々の支払いを一定額にできる支払い方法。
- 利用残高に対して、手数料が発生する。
分割払い
- 買い物時に支払い回数を、自分で設定できる。
- 1件ごとの明細に対して、手数料が発生する。
一括払い
- 買い物をする時に、一括払いを選ぶ。
- カード会社の決めた請求日に、指定口座から引き落とされる。
- 手数料はかからない。



小学校の授業で聞いたのは、キャッシングとリボ払いの話しを聞いたんだ。
と言われて、疑問に思ったようだ。
かあちゃんの時代とは違う。小学校でのクレジットカード教育。
そもそも学校でそんなことを習っていたとは、知らなかった。



小学校で習ってくることは、かあちゃんには衝撃的な内容が結構あった。
例えば、1年生の6月頃、帰宅した途端に



僕には、安心・安全の権利がある。



・・・・基本的人権か?
何の授業をしたの!!
面食らってしまった。
夏休みが終わるくらいまで、親子げんかをすると



安心・安心の権利がなくなる。



こんなことを言われたら、ますますヒートアップしてしまう。
ムスコの名誉のために一言。
このセリフが出たのはかあちゃんが一方的に、今から思えばどうでも良いことで怒った時です。
自分に非がある時には、黙ってお説教を聞いていました。



かあちゃん叱るモードに入ると怖いから。
静かな恐怖を感じる・・・



「優しくキッパリと」をモットーに、二人で正座してお説教。
かあちゃんスタイル。
今回の小学校でのクレジットカード教育にしても、驚きだった。



小学校で、クレジットカード教育がされていたの!!!
それを今知る母。
小学生のムスコの、クレジットカードへの疑問点。
話しをしている中で、なんとなく覚えているのは、ムスコの次の質問だった。



クレジットカードって、借金なの?



この質問が来た時の、「さあどうしよう。」と言う感覚は覚えている。



かあちゃんは少し悩んで、「信用後払い」と答えたんだ。
借金と答えてしまえば簡単なのだが。



一括払いをどう説明したらいいのか、子どもに分かる言葉にするのが難しかった。
聞いてきた時は、小学3年生だ。
一括払いは、手数料がかからない。



だから、「一括払い=借金」とひとくくりにするのは抵抗があった。
学校で習ったのは、「クレジットカード=怖いもの」だった。
学校で習った内容は、クレジットカードは怖いものです。
だから、大人になっても使ってはいけませんと言う内容だった。



先生の説明を聞いた後に、不思議だった。
そんなに怖いものなら、大人はどうして使っているの?



だって、とうちゃん・かあちゃんだけでなく周りの大人は結構クレジットカードを使ってるんだぜ。疑問に思うだろう。



そこに疑問を感じるのが、あなたが学校というシステムで苦労する要因だよね。
かあちゃんの苦肉の策、「信用後払い」で当時のムスコがどう感じたのか。



あの「信用後払い」は、すごく良かった。安心したもの。



こっちも、ものすごく悩んで答えた。



その後、必死になって、キャッシングとリボ払いは借金だと、念押ししていたよ。



そうだったけ。
でも、クレジットカードは借金だと言う人は多いよ。



だから「信用後払い」と言ったんでしょう?
その当時のオレの知識でも、「ローン=借金」と理解していたから、普段の利用方法の「一括払い=借金ではない」と言われて、安心したんだ。
小学生のムスコがみた、クレジットカードを利用する大人のイメージはどんなものだったのか。


この小学生の時の出来事は、今現在のキャッシュレスに対する抵抗感の有無にも関係するらしい。



もしあの時に、かあちゃんが「借金」と答えていたら、今キャッシュレスをすることが怖かったと思う。



うわー。親の言葉って重たい。
何となく今のキャッシュレス政策に、若年層が乗っからない理由が分かった気がした。
クレジットカードを利用する姿の原点は、とうちゃんの姿。



オレの場合、とうちゃんがドヤ顔をしてクレジットカードを使っていたことも、クレカのイメージとして大きいものがあるよ。
ムスコの小学生時代のかあちゃんの口癖は、



うちはマネーがNO。
確かに、そう言っていた。
休日に遊びに行く時や普段のお買い物でも、その日の予算を決めていた。
だから、いつも「マネーがNO。」だった。
そんなある日、休日のお出かけでちょっと(かなり)奮発して外食をした。



とうちゃん。お金大丈なの?
とこっそり、とうちゃんに聞いたらしい。
聞かれたとうちゃんは、



ふふふ。これがあるから大丈夫。
と、クレジットカードを見せて、ドヤ顔していたらしい。



そんなことを覚えているのか・・・
かっこいいおじいさんが持っていた、アメックスセンチュリオンカード。



それに、もっとかっこいいおじいさんにその時に出会ったんだ。
とうちゃんが、ドヤ顔してカードを見せた時のエピソードだ。



一回は、ホテルのランチバイキングを体験させたくて・・・
その日は家族で、ホテルのランチバイキングに行った。



会計の時に、前に並んでいたおじいさんが出したカードが、とうちゃんと同じマークで黒いカードだったんだ。



???それで?
ムスコが語ったエピソード



あれはなんだ?とうちゃんのカードと似ているけど、色が違う。
おじいさんの近くに行く。



(おじいさんの手元をじっと見る。)



これ?(カードを見せる)



うん。



ふふ。(ムスコの頭をぽんとして立ち去る。)
またまた驚きのエピソードが出てきた。



何?そのエピソード。知らない。



あったんだよ。今から思えば、あれはセンチュリオンカードだ。



かあちゃん達はその時、どうしていたの?



とうちゃんと、かあちゃん。
どちらのカードを出すか、揉めてたよ。
おあとがよろしいようで。
未成年の予備校生、クレジットカードを発行する突破口を見つけよう。



